24時間テレビ 視聴率と募金獲得のためにジャニーズファンに白羽の矢 日テレのスゴイ戦略とは

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 27日からいよいよ始まる「24時間テレビ」(日本テレビ)。3年ぶりの有観客ということもあって会場内での新型コロナ感染が心配されるが、やると決まった以上、視聴率も募金も欲しいところ。そこで日テレは、ジャニーズファンに白羽の矢を立てたという。

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 昨年の「24時間テレビ」の視聴率は12・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と、15%以上が当たり前の同番組にとって稀に見る低視聴率だった。

 また、チャリティ番組としてのキモである募金総額は、2年続けて8億円台(2020年:8億6626万9827円、21年:8億8621万4435円)だった。これも19年の15億5015万8595円と比べると、かなり見劣りがする。

 ちなみに各年のメインパーソナリティは、19年が嵐、20年は井ノ原快彦(V6)、増田貴久(NEWS)、北山宏光(Kis-My-Ft2)、重岡大毅(ジャニーズWEST)、岸優太(King & Prince)という選抜メンバー、昨年はKing & Princeだった。日テレ関係者は言う。

「この2年の募金額減少は、コロナ禍で無観客だったことが要因だと思います。視聴率に関しては、嵐が特に強かったですね。今年は嵐の二宮和也が率いる“ジャにのちゃんねる”(中丸雄一[KAT-TUN]、山田涼介[Hey! Say! JUMP]、菊池風磨[Sexy Zone])なので、視聴率は期待できます。しかし、会場の両国国技館で“ジャにのちゃんねる”に募金を直接手渡せるわけではありません。視聴者からの募金を取りこぼすことがないよう、万全の対策を取っています」

 まず用意したのが、オンラインで使える“バーチャル背景”だという。

無料の画像と動画

「オンライン会議やオンライン授業など、コロナ禍で急増したリモート・コミュニケーションで使う『24時間テレビ』オリジナルの“バーチャル背景”を無料で配布しています。画像は番組ポスターと同じですが、スマホ用とパソコン用の2パターンがあり、自分が“ジャにのちゃんねる”のメンバーに囲まれているように見えるリモート映像を送ることができます」

 無料配布では募金にはつながらないが。

「今年の『24時間テレビ』は少し話題不足で盛り上がりに欠けるところがあるため、ポスターのデジタル画像の配布を始めたそうです。とはいえ、ジャニーズ事務所は肖像権を厳格に管理していることで知られていますから、彼らの画像データが配布されるのは非常に珍しいことなんです」

 画像ばかりではない。

「都内に張り出された『24時間テレビ』のポスターにはQRコード入りのものがあり、それを読み取ると“ジャにのちゃんねる”とビデオ通話気分が味わえる動画企画もスタートしました」

 なんだか、かつての“リカちゃんでんわ”を彷彿させるが、これもジャニーズだからこそ目新しいのだろう。さらに“生電話”も用意しているという。

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