巖さんの実家で発見された「とも布の謎」 弁護団「痛恨のミス」を検証【袴田事件と世界一の姉】

  • ブックマーク

 1966(昭和41)年、静岡県清水市(現・静岡市清水区)で味噌製造会社「こがね味噌」の橋本藤雄専務一家4人が殺害されたいわゆる袴田事件の犯人とされ、強盗殺人罪で死刑が確定した袴田巖さん(86)。無実を訴える再審請求審が今、東京高裁で進む。連載「袴田事件と世界一の姉」第23回では、犯行時の着衣とされた「5点の衣類」に関わる「とも布の謎」を見てゆく。【粟野仁雄/ジャーナリスト】

 事件翌年の1967年8月31日、こがね味噌の味噌タンクから発見された「5点の衣類」。...

つづきを読む