「日本人が急いで本気で考えたほうがいいこと」 84歳、養老孟司さんが語るモノサシの重要性

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 直近では『80歳の壁』(和田秀樹)が代表格だが、このところ『老いの福袋』『九十八歳、戦いやまず日は暮れず』『おひとりさまの最期』等々、高齢者をメイン読者にしたとみられるベストセラーが定期的に生まれている。

 40歳にして惑わず、50歳にして天命を知る、などといった「論語」の時代とは異なり、今は70歳も80歳もまだ人生を模索しているということなのだろうか。

『バカの壁』などで知られる解剖学者の養老孟司さんは、こうした本が読まれる背景についてこう語る。...

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