香川照之は何を語るのか 「週刊新潮」“性加害”報道を受けて謝罪を表明
最後まで取材への回答はなかった
<弊社所属の香川照之について一部週刊誌において報道がなされております件に関しまして、ご報告させていただきます>
俳優・香川照之(56)の所属事務所「株式会社ロータス・ルーツ」は25日、公式HPでこうした文言で始まる“謝罪文”を公開した。
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この<一部週刊誌>が「週刊新潮」を指しているのは間違いない。
8月24日に発売された「週刊新潮」(2022年9月1日号)では、香川のセクハラ問題について詳報している。
その内容は、2019年7月に、香川が銀座のクラブでホステスに対して胸部を触る、キスをするなどの性加害に及び、被害女性がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていたことを、裁判記録や目撃証言をもとに報じたものだった。
「週刊新潮」では、事実関係を質すべく、香川の所属事務所に何度も取材申請し、質問状を送り、事務所社長にも直接申し入れたが、結果的に回答を得られなかった。
全ては本人の不徳の致すところ
民放関係者は次のように語る。
「民放各局はもちろん、NHKを含め香川さんと無関係と呼べる局は存在しません。そのためか、『週刊新潮』がセクハラ疑惑を報じた後もニュース番組やワイドショーでは、一切この件を扱ってきませんでした。ただ、これまで大手メディアは“芸能界の性被害”について数多く取り上げてきました。仮に、相手が国民的俳優だったことが理由で、今回の報道を放置していたのだとすれば、その姿勢こそ問題ではないでしょうか」
先の文書には、以下のように綴られている。
<弊社所属の香川照之について一部週刊誌において報道がなされております件に関しまして、ご報告させていただきます。本人の至らなさで当該女性に不快の念を与えてしまったことは事実です。ご指摘いただいたことを本人は深く反省し、今現在も自らの戒めとしております>
<全ては本人の不徳の致すところであり、この度の報道で再びお相手の方に不快な思いをさせてしまうことは、痛恨の極みです。皆様に大変なご迷惑ご心配をお掛けすることになり、誠に申し訳ございません>
情報番組のMCとしても活躍
テレビ局幹部はこう語る。
「ネット上では、<すでに被害者には謝罪済みなのだから取り上げるべきではない>といった声もありますが、今回の報道がなければ、香川さんの問題行動が表面化しなかったことは間違いない。香川さんは日本を代表する大手企業のCMに数多く出演し、民放やNHKを含めテレビドラマにも引っ張りだこ。さらに、情報番組でMCまで務めています。当然ながら、情報番組では今後も“性被害”に関するニュースを扱うことはあるわけで、その点を重く捉えて今回の謝罪コメントを発表したのでしょう。少なくとも、香川さんが大きな社会的責任を負っていることは事実。“全ては本人の不徳の致すところ”というのであれば、やはり香川さん本人がきちんと説明責任を果たさなければならないと思います」
香川は明日、26日朝に、「THE TIME」の金曜MCとして生放送に登場する。彼の口からどんな言葉が発せられるのか、まずは注視したい。