生見愛瑠は朝ドラヒロインもできる逸材 若手女優の中で“超異質な存在”と呼ばれるワケ

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さんまさんはちょいダサ

「確かに彼女の演技は良かったと思います。彼女の姉を演じた趣里の好演に助けられたところもありますが、迫真の演技と言っていい。何しろ彼女の本業はモデルですからね。所属するエイベックスのホームページを見ても、俳優(ACTOR/ACTRESS)部門ではなく、モデル部門で紹介されていますから」

 生見は2013年に「プチモオーディション」のグランプリを受賞し、小学生向けファッション誌「ニコ☆プチ」(新潮社)の専属となったのがモデルとしての始まりだ。その後、日本最大級のオーディションプロジェクト「TOKYO GIRLS AUDITION 2015」でPopteen賞とRay賞を受賞すると、中学からは「Popteen」(角川春樹事務所)、昨年からは「CanCam」(小学館)の専属モデルを務めている。Twitterのフォロワーは36万8000人を数える人気だ。

 一方、タレントとして数多くのバラエティ番組に出演し、持って生まれた天然キャラが注目されている。

「『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ)にも何度も出演し、お笑い怪獣こと明石家さんまさんを向こうに回して大立ち回りを演じています」

 彼女が「さんま御殿」に初登場したのは、19年12月のこと。「大根おろしはピンクだったら食べる、白はダサい」と言ったかと思えば、「秋刀魚とかも超ダサい。さんまさんはちょいダサ」と言い放ち、他のゲストを唖然とさせた。

朝ドラヒロインの可能性

「当時は『Popteen』の専属モデルでしたから、同誌の先輩である藤田ニコル(24)のようなバラエティタレントを目指すのかと思われました。ところが、昨年から女優としての活動を始めました。3月に深夜ドラマ『おしゃれの答えがわからない』(日テレ)に主演し、10月期の『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(同前)ではヤンキー仲間役で登場。どちらもコメディタッチのドラマでした」

 今回の「石子と羽男」では、シリアスな被告人を演じて大評判となった。

「彼女の活躍を見て、スターダストプロモーションや研音、ユマニテなど役者専門の芸能事務所も看過できない存在と思っているでしょう。エイベックスといえば、浜崎あゆみを筆頭とするバリバリの音楽事務所のイメージですからね。俳優部門には、前作の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)で3人のヒロインのうちの1人を演じた川栄李奈がいます。生見も彼女を次ぐ、朝ドラヒロインになってもおかしくないという声も出ています」

 しかも現役のモデルである。

「朝ドラ史上でも珍しい存在になるかもしれません。朝ドラのヒロインは『おちょやん』の杉咲花(24)のような子役出身か、モデル出身が多い。『あまちゃん』の能年玲奈(現・のん[29])や『ごちそうさん』の杏(36)、『あさが来た』の波瑠(31)、『なつぞら』の広瀬すず(24)などなど、ファッション誌の専属モデルだったヒロインは少なくありませんが、ドラマが忙しくなると俳優に専念しました。その点、現役モデルでバラエティタレントの顔も持つ生見は、見栄えはもちろん、コメディからシリアス演技まで可能です。彼女がヒロインになれば、話題になることは間違いないでしょう」

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