最下位転落危機で巨人・原監督がすがった「第91代四番」中田翔 「聖域」崩壊の裏事情

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巨人四番の系譜

 ちなみに「巨人四番」として中田は「第91代」だが、その系譜で気になるのは初代ではないだろうか。「初代四番」とは北海道函館市出身の永沢富士雄内野手(1936年~1943年)とされるのだが、実は四番で出場したのは1試合のみで、現役8年間の中で打った本塁打は5本にとどまり、少し意外な感じではある。

 それでも永沢氏がこうして「初代」として扱われるのは、戦前から戦後に「打撃の神様」として活躍した「第7代」の川上哲治氏、国民的大スターの「第25代」の長嶋茂雄氏(86)や「第28代」の王貞治氏(82)ら、錚々たるメンバーが残した偉業ゆえなのだろう。

 打って活躍すればまばゆいスポットライトを浴びる反面、打てなければ袋だたきに遭い批判されるのは、「巨人四番」の宿命だ。中田の今後の活躍は気になるが、巨人が最下位争いから抜け出し、上位に再び戻るには、「第89代」として原監督から若大将の異名も引き継いだ岡本の復活が待たれるのは言うまでもない。

デイリー新潮編集部

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