維持管理に1800万円、松本明子が明かす「実家の整理」の苦楽 「親への感謝の気持ちが湧いてきた」

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「自分は子供に大変な思いをさせないために…」

「あっという間に自分が50代になって慌てた」という松本の苦労話は、『実家じまい終わらせました!』(祥伝社)にも記されている。周囲の芸能人からも「京都に実家が」「東京の実家をまさにしまうところで」等々、大反響だったという。

「準備は早ければ早いほど楽なので、若い人も頭の片隅ででも考えるきっかけになればうれしいです」

 と話す松本だが、よい経験でもあったという。

「親が残したものすべてに目を通して、親への感謝の気持ちが湧いてきましたし、思い出にも改めて触れることができました。あと、自分は子供に大変な思いをさせないためにモノを増やさないようにしよう、とか考え方も変わりました」

3カ月で買い手が

 さて、いざ不動産屋に相談してからは、すぐに買い手が見つかり「本当にラッキーでした」と松本。

「通称『空き家バンク』に登録すると買い手を広く募れると聞き、耐震性などの審査に通ってそのサイトに載せると、3カ月で連絡がきました。私の実家があるエリア出身の、老後を地元で過ごしたいという70代のご夫婦でした。実家は父が宮大工に頼んで釘を1本も使わずに建てた平屋の日本家屋。600万円かけて内装をリフォームしてあって、それも気に入っていただいて。“リフォーム代とトントンですが600万円で”と。リフォームしていてよかった、とそのときは思いました」

 松本は「心の整理をするのに、25年は必然の長さだったのかな」と語るが、長くても短くても、当人が納得できればよいのだろう。

週刊新潮 2022年8月11・18日号掲載

ワイド特集「夏の思い出」より

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