【鎌倉殿の13人】「源実朝」の実像 28歳で20歳の甥「公暁」になぜ暗殺されたのか
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は前回第31話で「比企の乱」を描いた。北条一族が比企一族を滅ぼした。これによって鎌倉幕府将軍は比企家側の源頼家(金子大地)から、北条家側の源実朝(幼名・千幡、柿澤勇人)に替わる。実朝の時代になれば鎌倉から争いが消えるのだろうか。史書から探る。
「比企の乱」が起きたのは1203年9月2日。その2日前の同8月31日、2代目将軍の源頼家(金子大地)は病状が悪化したため、死を覚悟して出家した。天台宗僧侶・慈円による史論書『愚管抄』にはそう書いてある。...