(AIG)一、全英女子オープン、渋野日向子、美しい敗北
ブハイとのペアリングでなかったら……
ブハイとのペアリングでなかったら、こんなミスパットは起こりえなかっただろう。前の組でプレーする田仁智(チョン・インジ)のように、マイペースで完璧なショットとパットを楽しんでいたはずだ。スコアも15~16アンダーは出せたろう。その点、渋野の不運は、3年前に勝ったブハイとラスト組でプレーすることだった。「完全に(プレーを)こなせなかった」ことが敗因だった。しかし、世界中のゴルファーを楽しませてくれた。
1打差でプレーオフに加われなかった渋野は、田仁智とブハイのプレーオフを見届けている。ブハイが4ホール目のパーパットを沈めて優勝すると、今度は渋野がブハイに抱き寄って優勝を称え返した。美しい感動のシーンだった。
9年前、私がホームステイして、早朝、息子のアレキサンダー君の車でコース入りしたエンジンバラのゴールドさんの家では、きっと渋野の美しい涙、美しい敗北の話題で花が咲いたことだろう。
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