「呼べば来る女」から「来るのが喜ばれる女」へ…「真面目なAKBは報われない」を10年越しで覆した峯岸みなみ
元AKB48の峯岸みなみさんが東海オンエアのてつやさんと結婚した。おめでとうございます。アイドル時代にいろいろあった彼女が紆余曲折を経て幸せをつかんだ姿に、ちょっとグッときてしまった。
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1期生ながら、総選挙では順位が伸び悩んでいた峯岸さん。同期の前田敦子さんや小嶋陽菜さんが「神7」と呼ばれて絶大な人気を誇っていただけに、自分と比べて落ち込むことも多かったはずだ。容姿についてのコンプレックスが強く、デビュー当時は「あの子みたいな顔になりたい」「誰でもいいから顔を取り換えてほしい」とまで思い悩んでいたと連載コラムで明かしていた。仲の良い指原莉乃さんによると、卒業した前田さんが結婚した時も「(LINEが)ちょっと荒れた」と言う。峯岸さんはまだ現役で、その年の総選挙は自己最低32位。キラキラと前を進み続ける同期の存在は、ずっと彼女を縛り続けていたのではないだろうか。
一方で、峯岸さんの素行について厳しい目が向けられていたのは事実だ。衝撃的な坊主姿になるきっかけを作った、人気グループのダンサー宅からの朝帰り。幼稚園児のコスプレで電通マンと騒ぐ写真が流出し、ゴールデンボンバーのメンバーや俳優、青汁王子ともうわさに。合コンにも後輩を連れ出し、グループの品位を下げていると批判もあった。お酒も相当派手に飲んでいたようで、腎臓に異常をきたして入院したこともあるという。
ただ、荒れた生活イメージは、思わぬ効果をもたらした。「汚れキャラ」として、バラエティーで重宝されたのだ。坊主の話やガチャピンというあだ名にもひるまず、懸命にはしゃいだり踊ったりする姿を思い出す。交友のあった投資家が逮捕された時、峯岸さんのことを「呼べば来る女」と言っていたとの報道があったが、それはテレビ局でも同じだった。呼べば飛んできて、笑いをとろうとなんでもやってくれる女。「歌う時は3列目でも、ひな壇では1列目。でも女としては底辺の扱いをされる」とこぼしていたこともある峯岸さん。その葛藤を見せずに空回っては炎上を繰り返し、人から嫌われてしまう「負の連鎖」に苦しんだという。不真面目という報道の裏で、実は誰よりも真面目に、世間にどうやったら愛されるのか試行錯誤していたのではないだろうか。
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