大本命・大阪桐蔭を倒す“番狂わせ”…下関国際が勝利した「決定的理由」
「大阪桐蔭に勝つ」と言い続けた
無難にいくのであれば、まず、ファーストでワンアウトをとるという選択になるはずだが、ここでもサードでアウトにするという“攻めの姿勢”を見せていたのだ。大阪桐蔭側もそれを感じており、送りバントだけでなく、ランナーもスタートを切っている。結果的に、それでランナーの帰塁が遅れ、トリプルプレーに繋がった。こちらも、下関国際の“攻める守備”の成果と言えるだろう。
坂原監督は、インタビューの最後をこう締めくくっている。
「甲子園で準々決勝を超えること、頂点である大阪桐蔭さんに勝つということを常に言い続けて2年4カ月やってきました。ワクワクする気持ちで臨めた結果だと思います」
今大会で“打倒大阪桐蔭”を掲げるチームは多かったが、ここまで長いスパンで、「大阪桐蔭に勝つ」と言い続けて臨んできたチームはなかなかいないだろう。甲子園初制覇へ大きな山を越えた下関国際。準決勝は、プロ注目の右腕、山田陽翔を擁する近江と対決する。
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