「リブゴルフ」に移籍した選手は大ピンチ ゴルフ世界ランキングは新指標の導入で重大な変化

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世界ランキング急落間違いなし

 そもそも世界ランキングに関しては、リブゴルフを率いるグレッグ・ノーマンが今年6月、ロンドンで初戦を開催した直後に、「リブゴルフを世界ランキングの対象ツアーとして認定してほしい」と申請し、現在は「検討中」とされている。

 検討しているコミッティ(委員会)の理事たちから承認がもらえない限り、リブゴルフは世界ランキングの対象ツアーにはならない。コミッティにはPGAツアーのジェイ・モナハン会長も名を連ねており、可能性はどう見ても低いのだ。

 リブゴルフが世界ランキングの対象ツアーとして認定されなければ、あるいは認定されるまでの間は、リブゴルフの選手たちは、彼らの主戦場であるリブゴルフでは、世界ランキングをアップさせることができない。つまり、その間は別のツアーへ「出稼ぎ」に行き、そこで優勝するなり上位に食い込むなりして、世界ランキングのアップを図るしかない。

 ところが8月9日には、リブゴルフに移籍したもののPGAツアーのプレーオフへの出場許可を求めた3選手の申し立てを、アメリカ連邦裁判所は退けた。この審問結果が示す通り、リブゴルフに移籍した選手が古巣のPGAツアーに戻って出場することはもはや叶わない。PGAツアーからリブゴルフに移籍した選手は30名に近づきつつある。

 すでに実質的にノーマンの傘下にあるアジアツアーなら、いくらでも出場できるはずだが、今回の世界ランキング算出方法の変更により、アジアツアーで優勝や上位入りをしたところで、実際にもらえるポイントは激減してしまった。

 だから、リブゴルフで戦ったところで世界ランキングには何の影響も及ぼさず、試合の合間を縫って必死にアジアツアーを回ったとしても、世界ランキングはほとんど上がらない。いや、上がらないどころか、下がる一方になる。

 米ゴルフウィーク誌の試算によれば、すでにリブゴルフへ移籍した選手たちの全員が、今年末には世界ランキングのトップ50から圏外に押し出される。さらに、来年のメジャー4大会開催を控えた春ごろには、過去の優勝者など別の出場資格を有しているケースを除けば、リブゴルフに移籍した選手全員が、世界ランキングに基づくメジャー4大会への出場の道を閉ざされるという。

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