元祖「美人すぎる市議」八戸の藤川優里氏は1児の母で「15年勤続表彰」 際立つ吉羽容疑者との“違い”

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 近頃、“美人すぎる市議”といえばダーティーなイメージしか浮かばなくなってしまった。詐欺の疑いで逮捕された寝屋川市議・吉羽美華容疑者(42)のせいである。だが、そもそもこの肩書きには“元祖”がいたはず。フィーバーからはや15年。青森県八戸市議として注目されていた藤川優里氏(42)は、いま何をしているのだろうか。

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水着姿のDVDを発売

「いまも変わらず八戸のために頑張らせていただいていますよ。今日もどこかの会合に出ているようなのですが、私たちが電話してもなかなか捕まらないんです」

 こう語るのは、藤川氏の父で前青森県議の藤川友信氏だ。この人こそが「元祖・美人すぎる市議」誕生のきっかけを作った人物である。2007年4月に友信氏は八戸市議から青森県議へ鞍替えを目指して2度目の挑戦をするも落選。それを間近で見ていた27歳の藤川氏が「自分にもやらせてください」と志願し、地盤を引き継いだのだ。

 結果は八戸市議会議員選挙史上最高となる6962票獲得のトップ当選。それからマスコミが「美人すぎる市議」として連日取り上げるようになり、彼女は時の人となった。

 八戸市議会関係者が当時のフィーバーを振り返る。

「清楚でフェミニンな外見が注目されて命名されたんです。彼女こそが元祖。当時は本人もまんざらでもなかったようで、水着姿にもなって扶桑社から写真集、ポニーキャニオンからDVDまで出した。男性関係を勘ぐったFRIDAYが張り込みに来るくらいでした」

15年勤続で表彰

 同い年の吉羽容疑者が、寝屋川市議に初当選したのも藤川氏と同じ2007年のことである。だが、当時彼女が「美人すぎる…」と騒がれていた記憶のある人はいないだろう。08年9月に産経新聞の企画で藤川氏、倉田麗華練馬区議と三人で「美人市議鼎談」を行っているが、藤川氏に比べれが知名度はないに等しかった。吉羽容疑者も09年に写真集を発売しているが、500部限定の自費出版に過ぎない。大手メディアの争奪戦となっていた“元祖”とはそもそも格が違うのだ。

 その後、吉羽容疑者はカネや権力に目が眩んだのか、阪南市長選や参院選、衆院選へ挑戦しては失敗。その影で藤川氏はずっと八戸市議として地に足がついた活動を続けてきた。

「直近の19年の選挙では新人女性候補にトップの座を受け渡しましたが、初当選から3期続けてトップ当選してきました。藤川さんは一期目の半ばの2010年に、自民党の参院選目玉候補として浮上したことがあります。八戸が地元で、当時自民党幹事長を務めていた大島理森元衆議院議長が彼女を猛プッシュ。しかし、出れば当選確実と言われていたにもかかわらず『地元の発展に尽くしたい』と言って固辞しています」(前出・市議会関係者)

 今年5月には全国市議会議長会から15年議員活動を継続したと表彰された。

「今年度は市議会では総務常任委員会の委員長を務めています。お父さんの友信さんも11年に青森県議に初当選。前回19年の選挙では敗れましたが、それまでは父娘で議員活動を続けてきました」(同)

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