君津「4人死傷事件」 元「教会」100平米邸宅に住む10人家族に何が起きたか 駆けつけた捜査員が見た修羅場
放し飼いのドーベルマン
だが、その一方で、
「近所の人間からすると、少し近寄りがたいお宅に見えたのは事実。家屋の周りには、使わなくなったベビーカーや三輪車、日本人形が入ったままのケースなどが、雑然と置かれていました。それこそ、放火でもされないか心配でしたよ。家の前には大きなバンが駐車していて、いつもボンネットが開いたまま。何かおかしいな、とは思っていた」(同)
さらに、こんな証言も。
「あのお宅にはいつも“大きな犬”がいたんですね。3年くらい前までは大型の黒いドーベルマンを2頭飼っていて、しかも、鎖に繋がずに家屋と道路を隔てる壁の隙間に放し飼いにされていた。うちの家族が小型犬を散歩させていたときも、ドーベルマンが塀に前足を乗せて激しく吠えたみたいで、飼い犬を抱きかかえて逃げ帰ってきました。その後、ドーベルマンの姿が見えなくなったと思ったら、今度は足の細長いボルゾイという大型犬を2頭飼い始めたんです。火事が起きた後、気になってお巡りさんに尋ねたら警察に保護されているようでした」(同)
ひとつ屋根の下に暮らす親族同士の諍いは最悪の結果をもたらした。果たして、事件の背景は明らかになるのか。