市川海老蔵、「團十郎」親子襲名に立ちはだかる壁 “親バカ”に関係者から疑問の声
「成田屋、待ってました!」と観客席から声の上がる日が近づいてきた。市川海老蔵(44)が「十三代目市川團十郎白猿」の襲名を披露する公演は、11月から始まる。合わせて長男・堀越勸玄(9)も「八代目市川新之助」として初舞台を踏むが、そこには壁が立ちはだかっている。
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さすが当代きっての「かぶき者」だけに、やはり海老蔵は世間を驚かせ、耳目を集めるすべに長けている。
7月30日、自身のインスタグラムで金髪姿を披露。ファンらの間で“随分思い切ったカラー”“素敵ですね”との賛辞も出れば、“また夜の街を出歩くつもりですか”と眉をひそめる声も出て、賛否両論が起こった。
振り返れば、コロナ禍で2年半も襲名披露が延期された間に、海老蔵は複数の女性と逢瀬を重ねる姿が報じられ、義姉の國光真耶夫妻からもアレコレ糾弾されて、好感度を下げてしまったことは否めない。
史上最年少での歴史的大抜擢
演劇評論家の上村以和於氏に言わせれば、
「いい大人のやることですので他人がとやかく言う話でもないですが、そこは役者ですから、誰にも文句を言わせない歌舞伎を見せればいいわけです」
その舞台に関しては、襲名披露公演の演目選定がもとで、梨園に“波紋”を呼んでいることは、本誌(「週刊新潮」)はじめ複数のメディアが報じた。
海老蔵もかつて子供の頃に名乗っていた「新之助」を襲名する勸玄は「毛抜(けぬき)」で主演を務めるという。だとすれば史上最年少での歴史的大抜擢となり、梨園や歌舞伎ファンたちは度肝を抜かれた。
成田屋のお家芸である「歌舞伎十八番」のひとつで、先代の團十郎も得意とする「毛抜」の主役。当の海老蔵でさえ初めて演じたのは29歳だったそうだ。
芸能記者によれば、
「男女の機微に関する表現もあって、演じるのが難しい役柄として知られています。実際、中村獅童は31歳、片岡愛之助は40歳で、松本幸四郎が43歳、中村芝翫に至っては46歳で初めて演じているほどです」
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