祇園の「中国人クラブ」で手玉に取られた日本人の素性 元公安警察官の証言
お持ち帰りOKの女性を常駐
もっとも京都府警は、クラブの実態を把握しても、徹底的な証拠をつかめなかったという。そんな折、陸曹長とホステスが偽装結婚していたことが判明したのだ。
「陸曹長は2011年11月22日、ホステスと共謀して婚姻届を提出。2012年1月から2013年5月にかけて、自衛隊から扶養手当など計約30万円を受け取っていました」
入国管理局が調査したところ、2人は同居しておらず、結婚生活の実態がないことが分かったという。
「京都府警は2人を逮捕。それと同時にクラブも家宅捜索しました。そして産業スパイとして中国人女性も立件しようとしました。ところが、ママやホステスを事情聴取しても、スパイ活動について完全否定されたそうです」
結局、中国人クラブは13年7月に閉店した。
「閉店した後、中国人女性たちは、大阪や神戸、東京、仙台、札幌などの中国人クラブで引き続き働いていました。今も、諜報活動の拠点となっている中国人クラブは全国にあります。東京には、中国共産党が直接経営していると見られる店が池袋、歌舞伎町、六本木などにあります。また、六本木には駐日中国大使館御用達の高級中華レストランがあって、2階には個室がいくつもあり、諜報活動の拠点となっています。お持ち帰りOKの女性も常駐していて、ハニートラップを仕掛けるのです」
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