「GHQ」キーマンの昭和天皇“免責工作”【新資料発掘】
日本が終戦を迎えてから今年で77年――。その後に開かれた「東京裁判」を巡って、巷間マッカーサーは天皇と会談した折、その高潔な人格に感銘を受け免責の決断をしたといわれる。だが、この会談をセットした人物の思惑はあまり知られていない。彼は心理戦の指揮を執っていたプロパガンダのプロだった。その狙いとは何だったのか。【有馬哲夫/早稲田大学教授】※「週刊新潮」2020年8月27日号掲載
昭和天皇は、極東国際軍事裁判(東京裁判)で裁かれなかった。オーストラリアなどが裁判にかけるよう強く主張したが、容疑者とすらならなかった。...