11人圧死の「明石歩道橋事故」から21年 遺族が “悲しいだけ”じゃない本を出版した理由
2001年7月21日夜。兵庫県明石市の歩道橋で群衆雪崩事故が起き、花火見物客11人が死亡した。重軽傷者247人。死者全員がいわゆる「圧死」で、子どもが9人、高齢者が2人だった。惨劇から21年。遺族と弁護士の有志が事故や裁判を振り返る『明石歩道橋事故 再発防止を願って ~隠された真相諦めなかった遺族たちと弁護団の闘いの記録』(神戸新聞総合出版センター)が、事故発生の日に合わせ先月21日に発売された。【粟野仁雄/ジャーナリスト】
明石歩道橋事故は、JR山陽本線の朝霧駅から線路を跨ぐようにかかり、花火会場の大蔵海岸につながる「朝霧歩道橋」で起きた。...