年間予算60万円の公立校が「夏の甲子園」を制覇!ノーマークから栄冠をつかんだ“ミラクルチーム列伝”
ダークホースにも挙がっていなかった
今年の「夏の甲子園」は、「史上最強チーム」の呼び声も高い大阪桐蔭の春夏連覇が注目される。その一方で、過去にはノーマークから1戦ごとに力をつけ、優勝まで駆け上がったチームがあった。今回は、夏の甲子園で奇跡を起こした記憶に残る“ミラクルチーム”を振り返ってみたい。【久保田龍雄/ライター】
「イエス イエス イエス」のフレーズが印象的な校歌とともに、夏の甲子園で初出場初Vの快挙を成し遂げたのが、1976年の桜美林である。
同年は春の覇者・崇徳が本命で、柳川商(現・柳川)、銚子商、原辰徳(現・巨人監督)の東海大相模などが優勝候補だった。...