競馬が生んだ良縁 「矢部美穂さん」が語った結婚までの2年の直線走路

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結婚式は9月に

「私は派手な恋愛をしてきたので若い頃だと退屈していたと思うんです。それは彼も同じで、互いに年を重ね、穏やかな時間を過ごせる相手がいいなと思ったタイミングの出会いでした。ドキドキ感はレースで存分に味わえますからね」

 競馬界のルールは厳しく騎手と結婚する馬主は資格を返上しなくてはいけない。それもあって、結婚まで2年を要した。入籍は今年の5月26日。その直前、山林堂さんがピンクのバラの花束を胸に「結婚してください」と改めて電撃プロポーズ。もちろん矢部さんは大感激だったが、さらなるサプライズも。6月7日、大井競馬場で山林堂さんが騎乗する「ミニョン」が5番手からぐいぐい追い上げると見事優勝したのだ。

「入籍後の初勝利でしたが“魂の騎乗”というのでしょうか。あの展開だと普通は諦めるんです。でも彼は違った。この日が、私の誕生日だったんです。ここぞという時にドラマを起こせる人なんだと思いました」

 通算208勝という戦歴でも格別の勝利である。9月に結婚式を予定している二人に馬も応えてくれたに違いない。

デイリー新潮編集部

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