競馬が生んだ良縁 「矢部美穂さん」が語った結婚までの2年の直線走路
5月30日、インスタグラムで川崎競馬所属の騎手・山林堂信彦さん(43)との結婚を公表したのはタレント・矢部美穂さん(45)である。16歳で芸能界入りし、グラビアやバラエティ番組などで活躍してきた矢部さんは、父親が騎手という家庭に育った。
恋愛対象としては
「幼い頃は厩舎に住んでいましたが馬に興味はなかったんです。でも、大人になってから改めて『ディープインパクト』の強さに惹かれるようになり、同じ頃、競馬番組に出るようになった。すると、すっかり馬にハマってしまいました。3年前の8月には地方競馬の馬主にもなったほどです」
二人の縁は、矢部さんが「ブースター」という馬を購入したばかりの頃に始まる。ブースターは前の馬主の時から山林堂さんが乗っていたが、当初、矢部さんは騎手を変えようか迷っていたという。
「でも、エージェントから、気難しい馬なので騎手を変えない方がいいとアドバイスを受けたんです。それに山林堂騎手は、これからもっと伸びるとも教えてもらいました」
その言葉通り、ブースターに乗った山林堂さんは20年正月のレースで堂々の優勝を飾った。
「恋愛対象としては正直、ピンときませんでしたが、騎手としては信頼できる。それで新年会で彼とLINEの交換をしたんです。彼は“癒やしは馬”というぐらいの馬好き。他に趣味もなくてLINEの話題も馬のことばかりでした」
そう矢部さんは笑って振り返る。二人の関係を深めることになったのが、矢部さん所有の「ディーレクタ」に山林堂さんが乗ることになった時のことだ。ディーレクタは気性が激しく乗りこなすのが難しい。だが、山林堂さんは、むしろ楽しんでいるかのようだった。
姫のためなら
「ケガの危険もあるのだけど、美穂さんの馬だから乗りこなしてみせるよ。姫のためならなんでもする」
そんな山林堂さんの言葉に、矢部さんは思わず胸キュンとなってしまう。
「“美穂さんのウエディング姿がみたい”とも言ってくれたのですが、それってプロポーズなのかな?と思った瞬間、私も結婚してもいいと思いました」
20年5月のことである。しかし、当時はコロナの真っ只中で、デートといっても軽い食事だったり、彼女の家などでまったりする程度。が、むしろ山林堂さんの気配りが矢部さんの心に沁みた。
[1/2ページ]