沖縄激戦地で発掘された「存在しない名字のハンコ」 ついに遺族との接触に成功

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「鉄の暴風が吹き荒れた」と表現されるほど、日米両軍が激しく戦った77年前の沖縄。戦没者の遺骨収集を続ける元新聞記者同士の夫婦は、沖縄本土復帰から50年の今年、泥土の中から一本のハンコを見つけ出した。その持主を探し求め、たどり着いたのは北の大地――。【浜田律子/元読売新聞記者】【浜田哲二/元朝日新聞カメラマン】

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〈今年2月、初めて遺骨収集活動に加わった新聞社時代の後輩記者。彼が糸満市の陣地壕で手にしたのは、「佐岩」と刻まれたハンコだった。...

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