沖縄激戦地で発掘された「存在しない名字のハンコ」 調査の結果明らかになった驚きの真実とは

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 6月23日は沖縄県の「慰霊の日」だ。戦争末期、日米合わせて20万人以上が犠牲となった凄絶な戦闘。その激戦の跡地で、戦没者の遺骨や遺留品を掘り続ける元新聞記者同士の夫婦がいる。77年近くも泥土の中で眠っていた謎のハンコが語る、沖縄戦の真実とは――。【浜田哲二/元朝日新聞カメラマン】【浜田律子/元読売新聞記者】 

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 沖縄県で戦没者の遺骨収集を続けている。約30年間勤めた朝日新聞社を2010年に退職して以来、毎年1月中旬から3月中旬までの2カ月間、妻と二人で県内にアパートを借り、本島の中南部にある洞窟壕やジャングルなどに埋もれた戦禍の犠牲者と向き合ってきた。...

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