幻に終わった「ドリル優子」の完全復活 改めて注目される茂木幹事長vs.小渕後見人
茂木氏の猛反発
このため岸田首相も、小渕氏どう処遇するか、かなり悩んだという。
「入閣させると、野党の追及で火ダルマになってしまうかもしれません。それでは『ゆくゆくは派閥の長、そして自民党総裁に』という青木さんの想いに反してしまいます。そこで『党四役ならどうだろう』と考えていたようです」(前出の自民党議員)
自民党四役の定義は諸説あるが、ここでは幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長を指す。入閣と比べても何の遜色もない充分過ぎる“抜擢”だと言える。
「党四役なら、国会で野党の質問に答弁する必要はありません。そもそも岸田さんとしても、小渕さんを抜擢するのは悪い話ではない。知名度の高い女性議員ですから、マスコミや有権者が『女性を登用した』と評価することが期待できます。『小渕さんを総務会長でどうか』という具体的な役職名も出たという話もありますが、いずれにしても、この動きを察知した茂木さんが首をタテに振らなかったというのです」(同・自民党議員)
改めて流れを確認しておくと、8月3日に会食があり、5日に内閣改造の方針が報じられた。
そして8日には大阪のMBS(毎日放送)が夕方のニュースで会食の様子を紹介し、「小渕氏が要職で入閣」する可能性があると報じている。
ライバルは潰せ
同日、デイリースポーツの電子版がMBSの報道を伝えた。こうして「小渕氏入閣か」の報道が熱を帯び、永田町でも小渕氏の処遇に関心が高まっていく──。
一方の茂木氏だが、NHKは今年3月27日、「自民 茂木幹事長“政権安定へ全力”将来の総裁選に意欲も」という記事を配信した。タイトルの通り、茂木氏は将来、自民党総裁選に出るつもりだと公言しているのだ。
「総裁選への出馬を考えている茂木さんにとって、小渕さんが入閣や党四役入りを果たし、“完全復活”をアピールされるのはごめんだというのが本音です。自分の派閥から自分より目立つ議員が出ては困る、ということでしょう」(同・自民党議員)
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