地元・岡山で10代から77%の支持 「小野田紀美」参院議員はなぜ若年層から圧倒的に人気があるのか

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文字通りの圧勝

 夕刊フジが伝えた応援演説からも、自民党支持者には改憲論者が多いことが分かる。彼らが公明=学会の“ハト派路線”を苦々しく思っていたことは想像に難くない。小野田議員の“決断”に快哉を叫んだ支持者は少なくなかったようだ。

 自公の“票目当ての選挙協力”に異議を唱えた“岡山のジャンヌダルク”──こんなイメージがネット上に流布し、SNSでは小野田議員を応援する投稿が相次いだ。

 結果、小野田議員は39万2553票を獲得。次点の立候補者に18万票を超える大差を付け、得票率は54・7%に達した。

 地元紙の山陽新聞は7月11日、「参院選岡山選挙区 自民 強固な組織力 衆参全7議席維持 県内出口調査分析 小野田氏、全年代トップ 10代76・6%と高い支持」の記事を朝刊に掲載した。

「山陽新聞の出口調査によると、小野田さんは自民党支持者の8割以上をまとめただけでなく、維新や国民の支持層にも4割台と食い込んだそうです。特筆すべきは10代有権者の支持が高いことで、何と76・6%に達しました。『支持母体の創価学会が小野田議員に投票しないよう呼びかけた』と報じられたものの、それでも公明党の支持層は3割が彼女に投票しました」(同・記者)

ネットの配信力

 中国地方のブロック紙・中国新聞は翌12日、「2022参院選を終えて <上> 首相への期待 追い風 自公連携 隙間風も」の記事を朝刊に掲載した。

「中国新聞は、小野田さんが当初から憲法改正を一貫して主張していたことに注目しました。初当選の時から憲法改正を訴え、今回の選挙戦でも毎日新聞のアンケート調査に『憲法9条を改正し、自衛隊の存在を明記すべき』と回答しました。中国新聞は小野田さんが公明党への配慮を拒否し、“タカ派”的な主張を全面に出したことで、支持拡大につながった可能性に触れました」(同・記者)

 小野田議員の特徴として、ネット上での人気が挙げられる。Twitterの投稿が注目されることも珍しくない。

「小野田さんは拓殖大学を卒業し、ゲームやCDの制作会社を経て、2011年に東京都北区の区議会議員に初当選を果たしました。2016年の参院選で岡山選挙区に転じて国政へ進出しましたが、早くも翌17年にはTwitterの投稿が話題を集め、東京新聞が記事にしています」

《臭くて煙くてしんどいですが吸っちゃいけない決まりじゃないからなんとも言えない…》

 これが話題になったツイートだ。衆議院の両院議員総会に出席した際、控え室の後方に灰皿が用意され、複数の議員が喫煙していたという。

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