民放で加速する「中居正広MC」不要論 テレビマンが解説する“復活のカギ”

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MC王・中居正広

 テレビ業界では「安住・江藤アナの安定した番組進行が視聴率上昇に寄与した」と分析されているという。

「『はじめてのおつかい』が敗れてしまった日テレでは、口さがない関係者が『中居さんがいなかったから視聴率が良かったんでしょう』と負け惜しみのようなことを言っていましたが、ひょっとすると一理あるかもしれません。というのは、『番組の主役は歌手やアーティストであり、MCは脇役に過ぎない』という安住・江藤アナの司会進行が、時代の雰囲気とぴったり合っていたような気がしたからです」(同・スタッフ)

 ご存知の通り、これまで中居のMCは高く評価され、人気を誇ってきた。1997年には25歳の若さでNHK「紅白歌合戦」の白組司会に抜擢された。

 98年からは3年連続で、フジテレビの「27時間テレビ」のMCに起用。この番組ではなんと通算8回もMCを担当している。

「“芸能界屈指のMC王”と形容しても大げさではないでしょう。中居さんのMCが人気を博したのは、やんちゃなキャラクターを前面に出し、自分が主導権を握って番組を進行したからです。中居さんの場合、MCは脇役ではなく主役なのです」(同・スタッフ)

相次ぐ打ち切り

 テレビの歴史を紐解けば、中居のように前へ出るタイプのMCは、もちろん以前から存在した。

「久米宏さん(78)、みのもんたさん(77)、小倉智昭さん(75)、古舘伊知郎さん(67)の4人は、いずれもテレビ史に残る名MCでしょう。しかも皆さんは、いずれも自分が前に出るスタイルです」(同・スタッフ)

 ところが昨今、こうした“前に出る”MCは、どんどん数を減らしているのだという。

「どうやら最近の視聴者は、“自分が主役”というタイプのMCを求めなくなっているようです。例えばジャニーズ事務所の場合、今は櫻井翔さん(40)や相葉雅紀さん(39)がMCとして活躍していますが、2人とも“自分が主役”というタイプのMCではありません」(同・スタッフ)

 中居のMCは時代と合っていない──この指摘を裏付けるかのように、中居の冠番組は視聴率が下がり、打ち切りが相次いでいる。デイリー新潮も5月20日、「中居正広に訪れた試練 『金スマ』低迷にTBSが頭をかかえる本当の理由」の記事を掲載した。

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