今の若者に「絶対かけてはいけない言葉」3選 褒めることすらNGな理由とは
若者が引く言葉
こういったNGワード、実は他にもたくさんある。例えば「いつも勉強していてえらいね」、「たくさん勉強していい大学入ろうな」なども、ネガティブ効果を発生させる危険性がある。こうなると、勉強しようとしている人に対して、勉強という言葉を使うこと自体がNGなんじゃないかと思えてくる。いや、むしろそう思っておいたほうが無難かもしれない。
ネガティブ効果を発生させる多くの場合、あなたが発する言葉はあなたのために放っている。だから相手にとって妨害電波となる。「自分のためかどうか、そんなの自分ではよくわからない」という人もいるかもしれないが、確認するのは簡単だ。
100%相手のための言動なら、相手がそれをどう受け取ろうとあなたの感情には関係しない。
逆に、相手のリアクションを受けて、もしあなたの気持ちが少しでも害されたとしたら、それは相手に何らかの期待をしていた証拠だ。
前置きがやや長くなったが、今回、「その言葉をかけた瞬間、高確率で若者は引くだろうNGワード・ワースト3」を考えてみた。いずれも心から若者のことを想うがゆえの言葉だが、残念ながらあなたの親心は打ち砕かれるだろう。以降、単に若者と表現する場合は「いい子症候群の若者」を想定していただきたい。
ノーリスク志向
第3位は、「若いときこそたくさん失敗すべし」だ。
この言葉の背景には、「俺が若いころはとにかくいろんなことに手を出してめちゃくちゃやったもんだ」という、いわゆる武勇伝語りの香りが漂う。残念ながらこれらの類はあまり若者には響きはしない(ただし、いい子症候群の若者たちは表面的な協調性に長けているので、響いたふうのリアクションはする)。
何といっても、いい子症候群の若者たちの最大の特徴の一つはリスク回避志向にある。リスク回避を通り越してノーリスク志向と言ってもいい。そんな姿勢を目の当たりにすると、それじゃ何にも得ることはできないぞ、と思わず言いたくなる気持ちは分からないでもない。
少子化が進んだ日本において、若さの価値は上昇の一途をたどっている。若いというだけで優遇される局面が実に多い。極端な言い方をすれば、若いというだけで無敵なのだ。そんな状況でわざわざ苦しい道を選んでたくさん失敗しようと考える若者は少ない。
そんな若者を前に、どうしても何かしらの武勇伝を語りたくなったら、あくまで「自分はあのときこう考えていたから、こういう行動をした。そのことについて、今はこう思っている」というふうに、主語は「私」で徹底してもらいたい。大人はつい「だから君は」とか「今の社会は」とか言ってしまいそうになるが、おそらくそれらは言葉を受け取る若者にとって邪魔なだけだ。
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