芸能界でケンカが一番強い男は誰か? 昭和と現在で考えてみると
高校時代はボクシングとケンカ
本宮の最強物語の始まりは中学1年生の時。ジャッキー・チェン(68)に憧れ、その技を独学でマスターした。
高校に入るとボクシングに打ち込む。オリンピック出場に届きそうな選手だったというから、相当なレベルだ。
一方でやんちゃな若者が集まっていた渋谷の街でケンカ。自分から挑むことはなかったものの、相手が因縁を付けてきたら、応戦したという。
本宮が通っていた高校は生徒の自主性を重んじており、校則が緩かった。そこで本宮が選んだ日常着は洋ラン。
「それ何?」と思う人が多いだろう。丈がくるぶし付近まである学生服だ。長ランより、ずっと長い。もはやロングコートである。1980年代の人気漫画「湘南爆走族」の主人公・江口洋助が着ていたが、実際に着用する学生は皆無と言ってよかった。
本宮は自分からケンカを吹っかけることはなかったというが、洋ランを着ている段階でヤル気満々と受け止められたはず。「ケンカ買います」と言っているようなものなのである。半面、身長が185センチで体格も良いから、向かっていく側は度胸がいっただろう。
船木誠勝とも互角の勝負
高校時代の武勇伝にとどまらない。今も若手俳優らを集めた総合格闘技チーム「本宮塾」の代表を務め、体を鍛えている。
「日本統一」にレギュラー出演している俳優で格闘家の中澤達也(43)は芸能界最強の呼び名を得ようとして本宮に戦いを挑んだが、敗れたと明かしている。そればかりではない。本宮は元パンクラスの格闘家で現在はプロレスラーの船木誠勝(53)と戦ったこともある。ほぼ互角の勝負をしたというから、いよいよ本物だ。
「5時に夢中!」で中野が明かしたところによると、兄の原田も強いと評判だが、本宮に挑んだことはないという。その理由について本宮は中野に対し「兄貴はそれほどバカじゃないです」と語ったそうだ。余裕である。
本宮の半端じゃない強さは作品を観ても分かる。「日本統一」で見せるパンチやキックのスピードは恐ろしいまでに速い。ほかの俳優の動きとはレベルが段違い。「ちむどんどん」ではダメ男・賢秀がリングに立ったが、それよりも本宮が戦うシーンが観たかった。
ちなみに本宮は原田に誘われて1995年に芸能界入りした。原田が1990年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞し、デビューすると本宮にも芸能界入りを勧めた。本宮は断ったものの、数年後に再び誘われたので、応じることに。6歳年上の松本と結婚したのは1998年。22歳になる長男がいる。
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