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原監督の責任
コロナ禍に見舞われていた巨人が試合を再開した。2日からの阪神(東京ドーム)、ヤクルト(神宮)6連戦を4勝2敗となんとか勝ち越した。
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阪神に2連敗した時には前途多難な再出発になるかと思ったがヤクルトを3タテしての4連勝だ。少し苦手意識を持っていた。しかし対戦成績を11勝10敗とした。これは今後を考えると大きい。
現在、巨人は4位だが、なんとか2位を確保してもらいたい。3位ではダメだ。原辰徳監督は昨オフ3年契約を結んだ。しかしこのままBクラスに座り、低迷が続くようなら去就問題がクローズアップされるのは間違いないところだ。実際一部マスコミは早くも「ポスト原」を取り上げている。
でも、巨人サイドはいくら不成績であっても原監督に「交代してほしい」とは言わないと思う。昨オフの3年契約は巨人が希望したものと聞く。
もちろん、原監督が球団の補強を踏まえて「指導者として不成績の責任を取りたい」と申し出た時は別な話となろう。要するに原監督次第だ。そうならないためにも2位となってCS(クライマックスシリーズ)で3位のチームを蹴落として優勝チームと戦う。最低でもこのようなシナリオが必要だ。
だから今回のヤクルト3連勝は意味がある。CSに進出して戦うことになれば「やはり巨人は手強い」という印象を与えて臨むことができる。3位はダメ、2位だ。
シューメーカーの懸念点
それにしても巨人投手陣はよう満塁弾を浴びる。7日は4回に1死からマット・シューメーカーがドミンゴ・サンタナに左翼席へ運ばれた。死球、四球、四球として自らピンチを招いての結果だ。これで巨人ワーストのシーズン8本目だ。5日には8点リードの9回に戸田懐生が1死から3連打の後、ホセ・オスナにやられている。3連戦で2本の満塁弾を食らってよく3連勝できた。
戸田、シューメーカーのコントロールミスだがこれは捕手も悪い。5日は小林誠司、7日は大城卓三がマスクをかぶっていた。二人とも内角高めに構えていた。
確かに外国人選手は内角高めに弱いのが多い。そこへ投げるのは間違いではない。2死無走者の局面などでは思い切っていくとうまく打ち取れる確率が上がる。
だがケース・バイ・ケースだ。ここは外角低めを要求する場面だ。内角高めは一歩間違えるとリスクが高くなる。コントロールミスは命取りだ。リスクが低くて最も長打にならない球を要求すべきだ。外角低めもそうだが捕手は投手がその日持っているどの球が一番いい球なのかを頭に入れてリードする。これが肝要だと思う。
まあ、そろそろシューメーカーに関しては考え時ではないか。デビューの時は四球が少ないタイプに見えたし、フォークでカウントを取れた。5、6回あたりまでなら最小限の仕事を任せられる。面白いと思った。
だが、いかんせん球威がない。武器のフォークにしても対戦相手は慣れてきた。なんにでも手を出す外国人選手はともかく、日本人選手はなかなか振ってくれない。
コーナーを突くがコントロール不足で四球が多くなる。甘くなって長打を浴びる。これでは通用しない。そこでだが、彼の代わりに若い日本人投手を起用することを一考してもいいのではないか。7日の満塁弾を浴びたシーンを見て思った次第である。
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