田中将大は「一番印象に残っている試合」と回想 夏の甲子園で起きた“奇跡の大逆転劇”
打ち込まれた徳島商時代の川上憲伸
連日熱戦が繰り広げられる夏の甲子園。大差でリードされ、敗色濃厚だったチームが終盤の猛反撃で“奇跡の逆転劇”を演じるのも、高校野球の醍醐味と言えるだろう。今回は、最後の最後までファンを興奮させた記憶に残る大逆転試合を振り返ってみたい。【久保田龍雄/ライター】
7回を終わって0対7。地方予選ならコールド負けになってもおかしくない大劣勢からミラクル逆転劇を演じたのが、1993年の徳島商である。
2回戦の岩手代表の久慈商戦。徳島商は、プロ注目の140キロ右腕・川上憲伸(元中日など)が初回にスクイズと連続タイムリーで、いきなり3失点を喫してしまう。...