長期厳選投資が社会のためになるという確信――奥野一成(農林中金バリューインベストメンツ常務取締役兼最高投資責任者)【佐藤優の頂上対決】
株式投資とは会社のオーナーとなり、会社を通じて社会へ貢献していくこと。その信念に基づいて投資ファンドを運営しているのが、農林中金バリューインベストメンツだ。オーナーシップ精神を広めたいとの思いから、若い世代への金融教育にも力を入れる。投資家が語る「長期」という概念の重要性とは。
***
佐藤 奥野さんはもともと日本長期信用銀行(長銀)のご出身です。長銀に加え、日本興業銀行、日本債券信用銀行の3行は長期信用銀行といわれ、戦後の復興期に全国から中央に資金を集め、基幹産業へ融通していた。...