老舗寄席・末廣亭の経営難に席亭は「ケタ違いのキツさ」 神田伯山らの奮闘で復活なるか
「最後の最後まで諦めない」
都内に4軒しかない落語定席のひとつ。そんな“職場”の危機に、落語家たちも総出で協力に乗り出している。8月上席には落語協会で会長を務める柳亭市馬(60)と副会長の林家正蔵(59)が、それぞれ夜の部と昼の部のトリを、中席では落語芸術協会会長の春風亭昇太(62)が昼の部のトリ。夜の部には若者にも人気の講談師・神田伯山(39)が5日間限定ながら登場し、集客に一役買うという。
「6月にはかなりのお客さんが戻って来た印象でしたが、再び感染者が増えてきましたから、5度目の緊急事態宣言が出ないとも限らない。この先も思うように支援が集まらないかもしれませんが、最後の最後まで諦めませんよ」
戦後に末廣亭を開業した初代席亭・北村銀太郎から数えて4代目。三遊亭円生をはじめ、古今亭志ん生、桂文楽といった昭和の名人たちも愛した演芸の“聖地”が正念場を迎えている。
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