欧米はウクライナになぜ「HIMARS」や「NASAMS」をもっと供与しないのか

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朝鮮半島化

 アメリカを筆頭にヨーロッパ諸国も、「ウクライナの朝鮮半島化、もしくは東西ドイツ化」を考えている可能性があるという。

「ドネツク州の攻防を巡って戦線が膠着。ウクライナ国内で厭戦気分が高まり、ロシア側も占領地の親ロシア化を進めて戦果を宣伝する、というシナリオは、ロシアにとって理想的なだけでなく、欧米にとっても同じなのです」(同・軍事ジャーナリスト)

 厭戦気分の高まったウクライナと、とりあえずの“メンツ”を保ったロシアは、停戦協議をスタートさせる可能性が高い──これが欧米各国の本音ということらしい。

「冷戦下、朝鮮半島とドイツは国家が二分され、アメリカとソ連が対峙しました。停戦後のウクライナも同じように“NATO(北大西洋条約機構)側”と“ロシア側”に分断され、米露両国が対峙する最前線となる可能性が高まってきたと言えます」(同・軍事ジャーナリスト)

デイリー新潮編集部

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