やり投げ銅メダル・北口榛花 チェコに渡った背景にコーチの不倫、DV報道が

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 世界陸上女子やり投げで北口榛花(はるか)(24)が銅メダルを獲得した。五輪を含めてこの種目でのメダル獲得は日本人女子初の快挙である。

 栄光の陰に雌伏のときあり。北口の場合、やり投げ大国チェコに単身渡って武者修行を積んだことが再三紹介されている。

 だが、彼女がチェコに渡らざるをえなかった内情が大っぴらに語られることはない。実はある“醜聞”のせいだったのだが……。

 高校歴代最高記録を樹立し、将来を嘱望されていた高校時代の北口は、世界を舞台に戦える人材を育成するべく日本陸上競技連盟が設けた「ダイヤモンドアスリート」という制度の1期生にも認定されていた。

「当時の北口は、どこの大学でも行きたいところに進学できた状態でした。そこで彼女が選んだのは日本大学。かの村上幸史の指導が受けられる、というのが決め手でした」(陸上記者)

コーチの空白期間がなければ…

 今回の快挙が“村上以来のメダル”とも喧伝されているように、彼は2009年世界陸上やり投げで日本人初の銅メダルを獲得したレジェンド。12年ロンドン五輪では日本選手団の主将を務めた。そのときの村上は、現役を続けつつ、母校の日大で助教としてコーチを兼任する立場にあった。

 ところが、である。

 今から5年前、北口が大学2年になった17年4月、彼女を指導する村上が週刊文春の好餌となったのだ。

〈五輪やり投げ・村上幸史 妻へのDVと不倫訴訟〉

 と題した記事には、当時37歳の村上と20歳の女子大生との赤裸々なLINEのやりとり、妻が女子大生を訴えた顛末、村上による妻へのDV、更に村上が女子大生と並び正座して謝罪する写真までもが掲載された。

「村上は記事中で“事実ではない”と否定してみせましたが、ほどなく大学を退職。突然コーチを失った北口は、独りで練習する羽目になったのです」(同)

 途方に暮れた彼女がコーチを求めて渡欧したのは翌々年の19年2月だった。

「昨夏の東京五輪で12位に沈んだ北口ですが、大学での“コーチ空白期間”がなければ、今回のように表彰台も夢ではなかった」(同)

週刊新潮 2022年8月4日号掲載

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