大泉洋の兄が市民から愛される理由は? ひきこもり支援に尽力、「洋さんにとって最高の兄」の声も
自腹で会員に
弟のおかげもあり、一地方公務員ながら超有名人だったことがわかる。
「顔も洋さんと似てますからね。2011年から観光振興の仕事を担当した際、メンバー全員が函館出身者で占めるロックバンドのGLAYと面会。“大泉洋の兄だとすぐバレちゃった”と苦笑いしてました」(同)
3年前に保健福祉部長に就任すると、コロナ関連の記者会見に登場し、一方で福祉関連の分野でも存在を知られるようになる。
「19年末、ひきこもりの当事者や家族の相談窓口を設置してほしいと市に要望したのですが」
とは「道南ひきこもり家族交流会『あさがお』」事務局の野村俊幸代表だ。
「対応された大泉さんは千円の年会費を個人で払って会員になってくださり、例会にも参加し、家族の話を熱心に聞いてくれた。“福祉の仕事に興味がある。いまのポストが一番やりたかったことです”とも話されて、一昨年6月には晴れて窓口が設置されました。7月31日で役所を退職しても、会には引き続き参加させてほしいとの連絡も頂戴し、ありがたく思います」
大泉洋の応援があれば「市長選は間違いなく勝てる」
こんな具合だから、
「知名度は申し分ないし、弟の洋が応援入りした日には浮動票はすべて自分のもの。“ぜひ大泉洋に応援にきてほしい。絶対に見に行く”という市民がすでに山ほどいます。もしそうなれば来春の市長選は間違いなく勝てる」(地元関係者)
しかし、だ。懸念材料もあるという。
「現職の工藤壽樹市長(72)が潤氏の動きを快く思っていないのです」
と、別の関係者が続ける。
「出馬表明のあった12日、市長は見解を問われて“まだ一般職なのに”と不快感を示しました。4期目への挑戦もあり得ると目されている市長にとって、部下がいち早く立候補を発表した形です。内心、面白くなくて当然ですよ」
さらには、こんな話も。
「潤氏の背中を押したのはさる地元有力企業の会長だといわれ、数年前から二人で会う場面が目撃されていました。その会長は工藤市長に自分を売り込んだ“押しかけ支援者”と見られてきたため、地元財界の重鎮たちから“無節操だ”と不興を買っている。“工藤市長が選挙に出ないなら、別の候補者を擁立して会長に対抗してやる”と息巻く声もあるほどです」(同)
[2/3ページ]