アニメ、ゲーム、歌舞伎…「日本的とは何か」 国葬を巡る議論に注目すべき理由(古市憲寿)
「日本的」という言葉がある。歌舞伎や相撲を「日本的」と感じる人もいれば、トヨタや日産といった自動車を想像する人もいるだろう。少し前ならゲームやアニメだったかもしれない。
だが実際の「日本的」は多様であるし、実態とイメージの乖離もある。たとえば松竹歌舞伎の年間観客動員数は約130万人。2018年「スポーツライフに関する調査」によれば、大相撲の推計動員数は216万人で、プロ野球の3035万人やJリーグの1644万人には遠く及ばない。
ゲームにしても、日本メーカーがハードでもソフトでも世界を席巻していた90年代と違い、存在感は大きく低下した。...