封印された統一教会「公安捜査ファイル」驚きの内容 記された現職議員らの名前とは
機密文書に記された政治家の名前
統一教会による政界汚染が次々と報じられる中、今度は新たに警視庁公安部が作成した捜査資料の存在が明らかになった。そこには、統一教会関係者の個人情報と併せ、関係が疑われる政治家の名前も記載されており、現職議員の名前も……。
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この捜査ファイルには、約2万6千人に及ぶ統一教会関係者の名前がずらっと並び、職歴や勤務先、教団内での地位などが細かく記載されている。公安部は統一教会について、法治国家を脅かすカルト教団だと見ていたため、こうしたリストを作成していたのである。
このファイルを精査すると、1995年に都内のホテルで行われた、統一教会幹部・朴普煕(パクポヒ)が開いたイベント「朴普煕博士『希望の日』晩餐会」に招かれた政治家の名前が記されているのだ。
安倍派の現職議員でその晩餐会に招待された一人に衛藤晟一参院議員がいる。衛藤事務所は、
「全く記憶にありません」
と答えるのみ。ファイルには同じく安倍派の越智隆雄衆院議員の父である故・越智通雄元経済企画庁長官、中川秀直元官房長官も招待されたとあり、安倍派との関係の深さがうかがえる。
岸田総理の側近の名前も
一方、この捜査ファイルには安倍派以外に、現在の総裁派閥である岸田派幹部の根本匠元厚労相の名前も。根本氏は岸田派の事務総長を担い、閥務においては岸田総理の側近だが、その根本氏も95年の晩餐会に招待されていたのだ。真偽について当人に尋ねると、出席については否定。しかし少なくとも当時、警視庁が統一教会との関わりを注視していたうちの一人になっていたであろうことはファイルから見て取れる。
さらに、実際に政治家が統一教会の関連イベントに参加し、公安部が「視察」した記録もある。2001年に都内のホテルで開かれた天宙平和統一国日本大会に参加したとして、安倍派の吉野正芳元復興相や、自民党幹事長、大蔵大臣などを歴任した故・三塚博らの名前が記されているのだ。
8月4日発売の「週刊新潮」では、捜査資料の詳細な内容と併せ、統一教会が企ててきた政界浸透工作の実態について詳報する。