「雪女と蟹を食う」は欲望と絶望が匂いたつ大人のドラマ グルメ、旅行要素も丁度いい
気のせいかしら、今期は各局で「性と生」を描く作品がちらほら。生は言い換えれば「死」なのだが、「うそと罪をなかったことにして美化するような忖度美談」はひとつもないので、ひと安心だ。この1カ月は「エロス&タナトスドラマ強化月間」にしようと心に決めた。
第1弾はタイトルからしてそそるドラマを。冒頭で主人公が死のうとするも実行できず。自暴自棄になって人妻を襲うという、なかなかに最低なはじまり。「雪女と蟹を食う」である。ファンタジーかと思いきや、欲望と絶望が匂いたつ、爛れた大人のドラマだった。...