安倍元首相の国葬問題を取上げたBS番組で露呈 「なぜ君」小川淳也と立憲民主党のダメさ加減
安倍外交と韓国
ここで田崎氏が《海外で反対だって意見、どういう意見があるんですか?》と訊く。小池氏は《アジア諸国ですよ、韓国であるとかね》と即答する。
田崎氏は《韓国の尹(錫悦)大統領(61)は弔意を示していませんでした?》と指摘。小池氏は《弔意は、弔意を示すことは、私だって弔意、示しましたしね》と言う。
《それは安倍さんの葬儀の際に、国会議事堂の前に来られたときも行きました、参列もしました。それはあるかもしれないけれど、安倍外交全体に対して、じゃあ韓国政府が全面的に評価するという立場を取っているかといえば、それは違うでしょ》
田崎氏は《国連総会の安保理決議で、弔意、黙禱を捧げましたよね。ああいうこと、日本の総理大臣でいまだかつてないですよ》と言う。
更に維新の馬場氏が《小池さんは、日米関係を基軸とした外交の展開というのは、根本から反対やからね》と言えば、小池氏は《反対です》と再び即答する。
ご覧になっていただいた通り、小川氏と小池氏が安倍元首相の“功績”を強く否定する姿勢ばかりが強く印象に残る番組だったと言える。
韓国を持ち出す違和感
「率直に言って、『だから立憲は有権者の支持を得られないんだ』と改めて思いましたね。確かに安倍元首相の業績に様々な議論があるのは事実です。アベノミクスも、集団的自衛権の問題も、批判的な有権者はたくさんいます。しかしながら、少なくとも安倍外交だけは評価しないとフェアではありません。例えば、旧民主党政権でガタガタになった日米関係を立て直し、戦後史でも例を見ないほど良好な二国間関係を構築したのは、紛れもなく安倍元首相の功績です」(前出のベテラン政治記者)
2007年にインドを訪問した際には「自由で開かれたインド太平洋戦略」を提唱。中国の覇権主義に警鐘を鳴らし、太平洋地域の平和と安定を目指す構想の先見性、重要性は今でも高く評価されている。
「小池さんは《アジア諸国》や《韓国》が安倍外交を批判したと言いましたが、韓国や中国が安倍元首相を批判してきた事実は誰だって知っています。それこそ功罪のうち罪しか見ようとしない国家を引き合いにだして安倍さんのことを批判しても、理解を示す有権者は少ないでしょう」(同・ベテラン記者)
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