統一教会 殺人事件も起きた日本人妻の悲劇 従軍慰安婦の過去があるからどんな韓国人と結婚させられても感謝しなければらない
「日本人女性と結婚できる」
《韓国のうら若き乙女を従軍慰安婦として蹂躙した過去が日本人にはあるから(中略)結婚させられても、感謝しなければならないという根本的なそういう教え、反日的な教えがあるからなんですね。だから日本人はそう大金を払わされて当たり前。大金を払わされて、感謝しろという言い方をよくしていました》
再婚相手も韓国人男性だった。後に《学歴、職業、年齢全て嘘をついて、申請をしてきた人》だったことが判明したという。
再婚相手とは10年間、韓国で生活を共にしたが、夫のクレジットカードによる浪費が原因で自己破産。統一教会の教祖・文鮮明(1920~2012)が死去したことから洗脳が解け、2013年に子供を連れて日本に帰国した。
統一教会は1954年、韓国ソウルで設立された。そして韓国国内で信者を獲得するため、特に“嫁不足”に悩む農村部で、「合同結婚式に参加すれば日本人女性と結婚できる」と宣伝していた。
AERAは1992年8月18日号に、「花嫁難の韓国農村、合同結婚式で日本人妻 統一教会の農村布教」の特集記事を掲載し、現地の実情を詳しく伝えた。
“現世利益”
「前ソウル特派員による署名記事で、掲載された時期は信者の桜田淳子さん(64)が合同結婚式に臨む直前にあたります。文中には農業を営む32歳の韓国人男性が登場し、《入会後、7日間と21日間の2回にわたる修練と、7日間の断食》だけで合同結婚式に参加したことを明かしています。この男性が見せた“釣書”によると、結婚相手となる日本人の女性信者は33歳、四国の教会に所属、信仰は《11年3カ月》と書かれていたそうです」(同・記者)
記事では文鮮明による《農村男性を日本の娘と祝福(合同結婚)させた場合、村中がひっくり返る》、《農村男性に嫁をとらせてやると、みなさんに対する評価は面長(村長)や郡守(郡の首長)を超える》との発言も伝えている。
統一教会が韓国人男性に「教会に入れば日本人女性と結婚できる」ことを、一種の“現世利益”として強調していたことが分かる。
では、日本人の女性信者は、どのような想いを抱きながら韓国に渡ったのだろうか。彼女たちの心情がよく分かる記事が、週刊文春の1995年8月31日号に掲載されている。
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