今年も「笑ってはいけない」放送ナシ、その一方で日テレが8月にダウンタウン「3時間特番」を放送する思惑
日本テレビが8月13日にダウンタウンの3時間特番を放送する。レギュラー番組の大型化ではなく、まったく新しい番組だという。夏休み期間とはいえ、なぜこんな中途半端な時期に放送するかといえば……。
＊＊＊
速報羽生結弦との「105日離婚」から1年 元妻・末延麻裕子さんが胸中を告白 「大きな心を持って進んでいきたい」
新たな特番は「“ダウンタウンVS.Z世代”といったメンバー構成で作られる」と言うのは、日テレ関係者だ。
「世代の違いが出るテーマを設定し、ジェネレーションギャップを楽しむトークバトルという内容で、3時間の大型特番です」
ボケもツッコミも自在にできそうだ。とはいえ8月13日といえば、旧盆の期間中で夏休みという人も多い。帰省する人や旅行に出かける家族もいるだろう。視聴率は稼げないかもしれない。なぜこんな時期に放送するのだろうか。
「実は、年末編成に向けた思惑があるのです。日テレは2006年から毎年、大晦日に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！絶対に笑ってはいけない』シリーズを放送してきました。しかし昨年は『コロナ禍という悪環境では面白い収録ができない。ソーシャルディスタンスを取って、ロケなんかできるか！』という松本（人志）さんの意向もあって、収録を断念しました」
昨年、代わりに放送されたのが「笑って年越したい！笑う大晦日」だった。ナインティナインやバナナマン、千鳥らが司会を務め、コントや漫才、ドラマやゲームなどを盛り込んだ6時間もの大型特番だった。
民放トップを譲り渡した
「番組のほとんどが生放送でしたが、企画も内容も中途半端でした。その結果、世帯視聴率は第1部（18:30～21:00）が7・2％（ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同）、第2部（21:00～24:30）が5・6％となり、『NHK紅白歌合戦』の裏で視聴率11年連続民放トップだった王座を、テレビ朝日に明け渡すことになってしまいました」
昨年の大晦日、各局がどんな番組を放送したかというと、
●NHK「紅白歌合戦」19:30～23:45
●日本テレビ「笑って年越したい！笑う大晦日」18:30～24:30
●テレビ朝日「ザワつく！大晦日〜一茂良純ちさ子＆徹子＆羽鳥玉川＆新庄BIGBOSSの会〜」18:00～23:00
●TBS「THE鬼タイジ 大晦日決戦in鬼ヶ島」19:40～23:45
●テレビ東京「第54回 年忘れにっぽんの歌」16:00～22:00
●フジテレビ「格闘技RIZIN」18:00～23:45
「テレ朝の『ザワつく』は1部が12・1％、2部が9・3％でトップ。続くフジの『RIZIN』は1部が5・5％、2部が7・4％でした。テレ東の『にっぽんの歌』ですら8・3％も取ったのです。日テレとして屈辱的な結果となりました」
[1/2ページ]
