センバツ「新ガイドライン」はまるで“逆ギレ” 裏にはキナ臭い疑惑が
〈高野連、センバツ選考のガイドライン作成〉
7月13日、こんな記事が新聞各紙に掲載された。前日に日本高野連と毎日新聞社が連名で「大会綱領」と「選考ガイドライン」を発表。それを受けての記事だが、同業者に気を使ったのか、一様に歯切れが悪く、何が変わったのかさっぱりわからない。
「〈校風、品位をも勘案〉〈きびきび、はつらつとした動き〉など美辞麗句が並び、曖昧な基準であることに変わりはないですね」
と語るスポーツライターによると、
「“こちらがきちんと選ぶから文句言うな”と批判に対し逆ギレしているよう。結局、選ぶ側の権力が強化されただけです」
彼らがいまなぜこんなモノを発表したのか。それは、今春行われたセンバツの選考が猛批判を浴びたからに他ならない。
東海地区では、秋季大会準優勝の静岡・聖隷クリストファーが落選し、4強止まりの岐阜・大垣日大が選ばれた。加えて、会見で理由を問われた選考委員が、
「(大垣日大が)個人の力量に勝る。どちらが甲子園で勝つ可能性が高いかを基準に判断した」
と答えたものだから、現役メジャーリーガーのダルビッシュら各方面からのひんしゅくを買ったのだった。
大垣日大の疑惑
新ガイドラインには、
〈秋季大会の試合結果は重要ながらも、あくまで参考資料の一つ〉
〈勝敗のみにとらわれず、出場にふさわしい学校を選出する〉
つまり、今後、不可解な選出で追及された際の模範解答が示されたわけだ。
だが、次のような“疑惑”に対してはどうだろう。
「大垣日大の野球部長兼副校長の小森年展氏は、高野連の現場トップである事務局長だった人物なんです」
と先のライターがささやく。小森氏は2008年に日本高野連事務局長に就任。10年に自ら職を辞したが、
「依然として彼と深い関係の人たちが内部にいる。天下り先の高校がゴリ押しで選ばれたというわけ」(同)
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