韓国戦 町野修斗と相馬勇紀の活躍に注目 今後も森保監督が代表に呼ぶ可能性

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 EAFF E-1サッカー選手権の最終日、2連勝の韓国は、勝てばもちろん引き分けでも、大会4連覇と最多となる6回目の優勝が決まる。対する日本は香港こそ6-0と粉砕したものの、中国とは0-0で引き分けたため、勝たなければ2回目の優勝はない。

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 そうした状況の違いがあったせいか、前半の韓国は日本のセットプレーからサイドチェンジによるカウンターを2度ほど試みた以外、攻撃らしい攻撃を仕掛けてこなかった。

 その一因として、今大会に賭けるモチベーションの違いがあるのかもしれない。今回招集されたメンバーで、ロシアW杯に出場した選手は1人もいない日本に対し、韓国は3試合に出場したGKチョ・ヒョヌら3人がいる。

 カタールW杯アジア最終予選に出場した選手も、日本が佐々木翔、谷口彰悟、山根視来の「国内組」3人に対し、韓国はかつてFC東京でプレーしたナ・サンホら14人もいる。ソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)ら海外組を招集できないのは韓国も同様だが、韓国は国内組が代表チームの大半を占めていた。

 一方の日本は、主力のほとんどが海外組で、前述の3人以外は初招集かそれに近く、今大会はカタールW杯のメンバー入りを兼ねた最終選考でもあった。このため大会にかけるモチベーションに違いがあっても不思議ではない。

闘争心のない韓国

 ところがだ。後半に日本が先制しても、韓国のギアは一向に上がらない。“上手い下手”の問題ではなく、闘争心がまるで感じられないのだ。韓国代表のシンボルは虎だが、この日の韓国はそれこそ「借りてきた猫」状態だった。

 日本の3ゴール、とりわけ町野修斗の3点目はワンタッチによる崩しからのビューティフルゴールだったが、いずれの得点もフリーでのシュートを許している。パウロ・ベント監督も「我々はミスが多すぎた。その代償を支払う結果になった」と試合を振り返っていた。

 そして日本である。試合後の監督会見で、フリーのベテラン記者が「9月のヨーロッパ遠征に連れて行く選手はいるか」と聞いたところ、森保一監督は一言「イエスです」と答えた。すでに代表の常連である谷口と、この日は体調不良でベンチ外となった山根もいるだけに、「イエス」はどうとでも取れるだろう。

 それでも、先制点を決めた相馬勇紀は、遠征メンバーの選考に自力でアピールしたことは間違いない。

 彼に加え、ダメ押しの3点目を決めた町野修斗、西村拓真、脇坂泰斗の4人は、交代ながら3試合に起用された。それだけ森保監督にとって、「もう少し見たい」と思わせる選手と言える。

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