ロシアは「ガス」を武器として使えない事情 日本はEUの失敗に学ぶべき
ロシアと欧州(EU)を結ぶ主要天然ガスパイプライン(ノルドストリーム)は21日、10日間の定期点検を終えてドイツへのガス供給を再開した。ノルドストリームはロシアからEUへのガス供給量の3分の1以上が通る地域最大のパイプラインだ。懸念されていた点検期間の延長はなかった。
供給量は定期検査開始前と同じ水準(従来計画の40%に当たる日量6700万立方メートル)となる見通しだ。ノルドストリームを運営するロシア国営ガス大手ガスプロムは、カナダに修理に出していたタービン(長距離ガス供給に不可欠な空気圧縮機の一部)の返却の遅れを理由に6月14日以降、供給量を40%に制限していた。...