金満「リブゴルフ」に迫る危機 テレビ中継なし、スポンサー企業も皆無のウラ側

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TV中継の技術的課題

 スター選手が続々集まりつつあるのにTV中継が付かないのはなぜなのか。その原因は、48名が一斉にスタートするショットガン形式で3日間54ホールが競われるというフォーマットにある。

 一斉にティオフする選手たちの表情や動きを追うためには、とんでもない台数のTVカメラと大人数のクルーを用意しなければならず、これまでのゴルフのTV中継とはあまりにもギャップがありすぎて、「技術的、人的に難しい」と、欧米のTV局は、みな尻込みしている。

 TV局が手を上げてくれないのなら、最大限、YouTube中継を充実させようと考えているようで、リブゴルフは米国のゴルフファンの間で知名度が高いゴルフキャスターのデビッド・ファハティを雇い入れたが、そのキャスターを獲得したことでTV中継が付くとは考えにくい。

 そこで今度は、元 プロバスケットボーラーで、NBAのスター選手だったチャールズ・バークレーをリブゴルフの中継タレントとして獲得しようとしている。

 しかし、ゴルフの中継の格上げを図ってTV中継の契約を取り付けようとするとき、プロゴルファーではなく元プロバスケットボール選手に頼ろうとしていること自体、ゴルフにおける本質的な「売り」がリブゴルフには希薄であることを曝け出しているようなものだ。

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