静岡県警の捏造?清水郵便局に届いた現金「43200円」と「36歳同僚女性」の謎に迫る【袴田事件と世界一の姉】

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 7月22日、東京高等裁判所で審理されている袴田巖さん(86)の再審請求審(非公開)を、姉の袴田ひで子さん(89)が初めて傍聴した。1966年に静岡県清水市(現・静岡市清水区)で味噌製造会社の専務一家4人が殺された冤罪事件を追う連載「袴田事件と世界一の姉」の21回目。56年前の「袴田事件」に登場する不思議な女性について取り上げたい。【粟野仁雄/ジャーナリスト】

 この日の午後、東京の司法記者会での会見で、ひで子さんが微笑んだ。傍聴席とはいえ初めて法廷に入ることができたのだ。...

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