安倍派の醜悪な跡目争い 安倍家の代理人を気取る西村康稔氏、森喜朗元総理も登場

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西村氏の理屈

 もっとも、批判は他の幹部にも向けられる。

「多くの議員が文書に従う中で、塩谷さんと下村さんはこれを無視。素知らぬ顔で弔問に訪れたんです」

 塩谷氏には「西村に安倍家を囲い込ませるな」との声が議員らから寄せられていたともいわれるが、

「あの二人も身勝手過ぎるね。自分たちだけは特別というパフォーマンスか」

 とまれ、西村氏のひと際突出した動きには、それなりの理屈があるのも事実だ。

 先の政治部デスクの話。

「西村氏の義父である故・吹田あきら氏は山口県政の大物で、安倍氏の祖父・岸信介氏にとって国家老、最も信頼の置ける参謀のような人物でした。そんな間柄とあって永田町では、西村氏と安倍氏は半分ファミリー、血縁のような関係だという位置付けでした」

安倍派四天王

 安倍氏は昨年、月刊誌のインタビューで、派閥(当時は細田派)における“ポスト菅義偉首相”候補に下村氏の名を挙げ、その翌月、同じ雑誌で西村氏、萩生田光一氏(58・経産相)、松野博一氏(59・官房長官)にも言及した。以降、四人は「安倍派四天王」と呼ばれるようになる。

「この記事で安倍氏は“自民党は人材の宝庫”と話していますが、皮肉にも安倍派は宝庫とはいえません」

 と政治部デスクは続ける。

「100人近い大所帯ながら、衆目一致する総裁候補がいない。それこそが最大の弱点とされてきました。まず下村氏の名前が雑誌に出たため、安倍氏に“自分も加えてほしい”と訴えた議員もいたとのうわさです」

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