評判ガタ落ちの生稲晃子議員 後ろ髪ひかれ隊、ソロデビューに見る生き方が今後のカギ

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「じゃないほう政治家」

 特に注目されたのは、情報番組の「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ・2015~20年)で、2018年からレギュラーのコメンテーターを務めたことだ。

「本当のところを言えば、たいしたことを言うわけではなかった。しかし、制作スタッフが求めるようなコメントを、ちゃんと言えるという頭の良さが注目されました。なおかつ真面目で謙虚、愛想もいいので、スタッフから高評価を得ていました」(同・関係者)

 真面目で謙虚、愛想もいい──このような生稲氏の性格が有権者に伝わっていけば、支持の回復も夢ではないという。

「生稲さんは芸能界で『自分の立場をよく分かっている』、『出しゃばらない』と評判でした。これが高く評価されたのです。同じことを政治の世界でも実践すれば、『有権者や先輩議員に嫌われない』と見直される可能性があるのではないでしょうか」(同・関係者)

 工藤静香や斉藤満喜子氏の人生と比較することでも、生稲氏の“セールスポイント”が浮かび上がるという。

「生稲さんは、お笑いの世界でいう『じゃないほう芸人』の要素を持っていると思います。もし工藤静香さんが参議院議員になったら、アンチも物凄い数になったでしょう。スターは毀誉褒貶に晒されます。だからこそ視聴者は『じゃないほう芸人』を安心して応援するのです」(同・関係者)

スタッフが勘違い!?

「じゃないほう芸人」である生稲氏。とにかく謙虚に大人しく、真面目に国会へ通い続ければ、有権者の見る目も変わってくる──。

「東京選挙区でのライバルの1人が蓮舫議員(54)です。彼女の人気は高いですが、それこそ『批判ばかり』というアンチも相当な数に上ります。生稲さんが謙虚な姿勢で議員活動を続ければ、蓮舫さんより人気を獲得しても不思議ではありません」(同・関係者)

 テレビ東京は選挙特番で、生稲氏がインタビューを拒否した理由を「陣営関係者は、国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないからだと話していた」と解説。これが事実無根だと生稲陣営はテレビ東京に抗議文を送り、Twitter上で公開している。

「今となっては、真相は“藪の中”でしょう。しかし、テレ東に抗議したのは、対応策としては失敗だったと思います。なぜなら、謙虚な姿勢が生稲さんの魅力だからです。『池上さんのご指摘どおりでした。今後、一生懸命に勉強します』とでもコメントすれば、有権者の反応は違ったのではないでしょうか。ひょっとすると、生稲さんの魅力を分かっている人が陣営にいないのかもしれません。あの抗議は、生稲さんではなく、周りのスタッフが勘違いしている印象を受けました」(同・関係者)

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