島田陽子さん急死 闘病の裏で抱えていた金銭トラブルと記者に語った「ハリウッド映画への意気込み」

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 女優の島田陽子さんが25日、東京都内の病院で大腸がんによる多臓器不全で死去した。享年69。3年前から闘病生活を送っていたというが、最期まで金銭トラブルが絶えない波乱万丈な人生であった。「デイリー新潮」 が今年1月、ハリウッド映画への出資詐欺疑惑について直撃取材した際にも疑惑を否定し、「いい映画になると思います」と意気軒昂に語っていた。

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室内でも帽子を被っていた

「1年くらい前から会うたびに『体の調子が悪い』とこぼしていましたが、がんを患っていたなんてまったく知らなかった。『目が痛い』とよく言っていたので、眼病なのかと思っていました」

 こう語るのは、島田さんと金銭トラブルを抱えていたA氏だ。A氏は2019年に島田さんから「三船敏郎の生誕100周年記念映画をハリウッドで作る計画がある」と持ちかけられ、知人を紹介。島田さんが連れてきた製作会社X社に知人が1000万円を出資したものの、映画製作がまったく進んでいなかったためトラブルになっていた。

 だが、死去後の報道によれば、出資話を持ちかけてきた頃には、すでに大腸がんを患っていたというのだ。A氏によれば、昨年末に話し合いをした際も大きな異変は感じなかったという。

「いつもの調子で『出資金なのだから戻ってこないことだってある、借りたお金だとはそもそも思ってない!』と喚いていました。ただ、ゲッソリしていたことは確か。特に目のあたりの窪み方は尋常じゃなかった。いま思えば、室内なのに帽子を外そうとしなかったのは、抗がん剤の影響で頭髪が抜けていたのを気にしていたのかもしれません」(A氏)

チェ・ゲバラのドキュメンタリー

 新年早々、記者がA氏とのトラブルについて電話で問いただした際も、闘病中だとはおくびにも出さなかった。

「私はあくまでも出演する一女優なので、契約には一切関わっていません」
「なんで私が関わってない契約のことで騒がないといけないんですか?」

 そして、丸2年まったく製作が進んでいない映画について、こう釈明したのだった。

「一生懸命やっておりますねえ。コロナで製作が延びたりしていますが、X社がハリウッドとどう進めるか話し合っているはずです。いい映画になるんじゃないかな、と私は考えています」

 当時、島田さんは主演作「Evergarden」の撮影のため、東京と鹿児島を行き来する生活を続けていると記者に話していた。サンケイスポーツなどの報道によれば、この映画は実際に撮影まで終わっていて、年内に遺作として公開される予定だという。

 一方で、日刊スポーツによると、チェ・ゲバラのドキュメンタリーを製作する話も進めていたようだ。監督と6月に打ち合わせをし、亡くなった25日ごろにも、撮影に入る予定だったと同紙は伝えている。

 最期の最期までさまざまな映画製作への意欲を燃やしていたようだが、今となってはどこまでが本当の話だったかはわからない。A氏とのトラブルについても、その後はなしのつぶてで出資金は戻らないままだったという。

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