テニス国内169連勝の福井烈、なぜ小柄なのに勝てた? 本人は「突出した武器がない」(小林信也)
スポーツ界では“松坂世代”という言葉が有名だが、1956年生まれの私の年を代表するのは瀬古利彦、ひとつ上が江川卓、ひとつ下は山下泰裕とテニスの福井烈(つよし)ではないか。
福井は高校時代、国内で一度も負けたことがない。インターハイ3連覇を含む169連勝。とてつもない強さを誇った。
「私には突出した武器がありません。足の速さも持久力もパワーも。細かな動きが速かったくらいで、あとは読みと反応のよさかな。ミスは少なかった」
福井が謙虚に振り返る。...